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     *よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう!!*
     
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-・ 15の幾何学的性質―交互の繰り返し― ・--ー・−・

 

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冷えた西瓜や夏祭りの太鼓が待ち遠しい季節になってきました。

いかがお過ごしですか。

いつもご購読ありがとうございます。(*^o^*) 

 

さて、この太鼓の響きのリズムですが、

基本的には、交互の繰り返しで成り立っていて、大きな流れ、曲を構成していますね。

この「交互の繰り返し」も、

ひとつひとつのセンター、中心が、その繰り返しによって、

互いに最も効果的に助け合う方法のひとつです。(^_-)☆

 

今回は「生きているプロセス」から生成される「生きている構造」に、

結果として備わる幾つかの性質、15の性質の中の

ALTERNATING REPETITION交互の繰り返し」について

取り上げたいと思います。♪♪(^o^)♪♪

(The Nature of Order U p.165p.172)

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各々のセンターは、繰り返すことによって他のセンターを強化します。(^_-)☆

センターの繰り返しのリズムは、太鼓のビートのように、ゆっくりと、

その「the field effect - 場の効果」を強めます。

けれども、この太鼓の拍子は、それがその「場の効果」を強める時、

ただの単純な繰り返しではありませんね。(^_-)☆

 

私達の目にする世界でも、こうした事物の繰り返しが、事実として見られます。

ほとんどの事物が、いくつかのレベルで繰り返しから出来ています。

原子の繰り返し、結晶の、分子の、波の、細胞の、塊の、屋根の、トラスの、

窓の、レンガの、柱の、タイルの、入り口の繰り返しなどなどです。

 

しかしながら、生きた構造を持つ事物に起きる繰り返しは、

とても特別な種類の繰り返しです。

センターが繰り返されるリズムは、平行に、

1番目に繰り返されるセンターのシステムと、

やはり繰り返される2番目のセンターのシステムが、

交互にかみ合ったリズムによって、

強調されるという類のものです。

その時、2番目のセンターのシステムは、1番目のセンターのシステムを、

1番目に対する類の響きを発することにより、強めます。

例えば、1番目が、太くて大きな響きであれば、

2番目は高く小さな響きで、1番目の響きをより強調します。(^_-)☆

あの太鼓のドーンドーン、カッカッカ、ドーンドーン、カッカッカというように。

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さて、この例をもっと見てみましょう。
♪♪(^o^)♪♪

屋根の上の瓦、あの三十三間堂の屋根瓦の美しい繰り返し、

海辺の波、体の細胞、魚の鱗、草の葉、壁のレンガ、頭髪の繰り返しを

思い浮べてください。(*^o^*) 

これらの全てのケースで、繰り返しからそれ自体が大きくなってくるように見えます。

私達は、度々、確かな鉛筆の一筆のシンプルな繰り返しによって、

ドローイングに命を与えるのを目にしています。

また、度々、建物において、

梁、柱、窓、手摺、タイルなどといったシンプルで明らかな要素が、

何度も繰り返されるのを目にしています。

繰り返し自体で、既に、満足のいく調和を創造し始めます。

どうにかして、ひとつの事物における秩序の感覚は、

要素が何度も繰り返されるという事実によって起きてくるのです。

そして、度々、全く小さなひとつの要素で作られる籠のように、

事物が繰り返されるときに、最も穏やかな命が生起するのです。(*^o^*) 

 

勿論、全ての繰り返しが、生きている構造を強め、

命が宿る事物を創造し得るのではないのです。

それは、充分満足がいく命を与える繰り返しによって起きてくる、

微妙なバリエーションなのです。(^_-)☆

これは、繰り返しでも微妙なバリエーションを創りながら、

その要素が全く同一ではなくて、

全体の中で、その位置に随って少し変えているので、

起きるのです。(^_-)☆

 

しかしながら、バリエーションよりも生き生きとした、

繰り返しのより深い面があります。(^_-)☆

深く満足のいく、生きているセンターの繰り返しもあれば、

要素の陳腐な繰り返しもあるということから、

繰り返しということの基本的な特徴を考えさせられますね。

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この考えを明らかにする重要な比較の例を取り上げて見ましょう。

どうぞ、写真をご覧ください。(*^o^*) 

ひとつは、ギリシャ諸島からの微妙で繊細な刺繍です。

全て繰り返していて、全て交互になっていて、

形と空間の震えているような交互の繰り返しから、

全く隅から隅までひとつの全体になっています。

1番目の基調となるセンターの繰り返しのシステムと

2番目のセンターの繰り返しのシステムの両方が、

生きています。

それは、互い違いであり、

継続的に目を引き付けることを約束していることから生じます。

 

草の絵の壷ですが、美しくかみ合った杉綾織のパターンが刻まれていて、

前例と同じように、モノクロの写真の上でもその壷が、

ほとんど緑っぽく見えるほど生き生きとしているのです。(*^o^*) 

 

二番目の例は、写真のモダンなオフィスビルのファサードです。

ここでは繰り返しは粗野で凡庸です。

一元的に繰り返されるのは、飽き飽きさせて死なせてしまう繰り返しという事実です。

交互に繰り返す生きているセンター自体がないのです。

一番目の基調とセンターの繰り返しのシステムの間に繰り返される

2番目のシステムが無いのです。

 

生きている、命を支える方の繰り返しと、陳腐な繰り返しとの間の違いは、

いつも、この互い違いという事柄に横たわっています。(^_-)☆

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さて、建物の例です。写真をご覧ください。(*^o^*) 

上の、ブルネレスキの孤児院ですが、丸いメダリオンが、

柱と柱間と、交互にかみ合っています。

柱が繰り返し、アーチが繰り返し、柱間が繰り返し、

アーチと接した三角のスペースが繰り返し、

その三角のスペース上の円いセラミックが繰り返すのを見て取れます。

こうした繰り返されている事物それぞれは、深く形作られ、

生きているセンターとなります。(^_-)☆

その結果、美しく調和していて、

命か宿っていると感じられますね。(^_-)☆

 

一方、下の写真の建物ですが、柱と柱間からなるコロネード、柱廊があります。

繰り返し自体はあるのですが、

その繰り返しの中に重要な生きているセンターがありません。

センター自体が生きていないのでその交互のかみ合わせもなく、

繰り返しは、互い違いには成り得ないのです。

柱は繰り返され、柱の間の空間も繰り返されます。

しかし、柱自体が、あるいは柱間自体が深いセンターを形作るのでもないので、

響くビートもなく、本物の交互のかみ合わせから起きる、

生きている構造が無いのです。

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どうして、交互のかみ合わせの繰り返しの方が、シンプルな繰り返しよりも、

満足がいく、より深いものなのでしょうか。

答えは、再び例の法則、「同じことが繰り返し起こる」という法則にあります。

ひとつの全体の間での繰り返しは、単にユニットであるということではありません。

ひとつの全体の中で、そのユニットの間の空間も繰り返すのです。

そして、度々、見られることですが、

一連の繰り返し自体が繰り返すのです。

故に、繰り返しの法則が全体の中で、全ての要素に適用されます。

私達が全ての要素に適用する時、何か実体に、その実体の間の空間に、

一連の実体の繰り返し自体にでさえ、交互の繰り返しの法則を適用する時、

その結果、全体性があるのです。(^_-)☆

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もっと正確には、何が本当に起きているかというと、

繰り返しではなくて、振動なのです。(^_-)☆

事物は、波動のように繰り返し、ひとつ、又ひとつ、そしてもう一度と続くのです。

 

写真のオットマンのベルベットにおいて、

振動と交互の繰り返しは、微妙で、身震いさせられるようで、深いものです。

その唇のような波は振動しています。

その三つの円は振動しています。

その三つの円とその唇のような波の間の空間が、振動し繰り返しています。

その全ての結果は、深い一体とした、まとまりとなります。(^_-)☆

 

これは、部分的に日本の枯山水の深い命を説き明かします。(*^o^*) 

湖のさざ波のようなギザギザをつけることによって、砂の中に波が作られます。

それから、交互の砂の畝と窪みの繰り返しは、一緒に、より大きなデザインの

交互の繰り返しに働いています。

湖のような波と渦巻きが、砂上に、

その平行でより大きな交互の動きを映し出しています。

 

マチスの切り絵の例では、彼のトレードマークにもなっていますが、

色紙から切り取られた、明るい色の波打つ形が、

彼の絵の空間で同じ波と交互のかみ合わせを形作っています。

 

ひとつの構造の間でセンターが繰り返すときはいつでも、

基調となる繰り返しにかみ合う2番目のセンターの繰り返しがあるときのみ、

より大きな全体を一般的にまとめて、強烈のものにします。(^_-)☆

時々、3番目のセンターの繰り返しのシステムが、

またさざ波のようにかみ合って振動する

1番目と2番目という最初の二つによって、起こされます。

 

交互のかみ合わせが効く為に、それはなんと微妙なことでしょう!!

悪い例で見ました様に、なんらかの交互の繰り返しを形作っていましたが、

何も美しく優雅なものを生み出していないのです。それは機械的です。

良い例では、微妙な美しさが見て取れます。(*^o^*) 

ただ、交互にかみ合わさって繰り返している全体が、

美しく、微妙なプロポーションを備えて区別されているときに、

その命が生起するのです。(^_-)☆

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さて、この法則は、他の法則と同じようにすべてのレベルで表れますが、

例えば、柱や梁などの構造部と窓の並び方との関係や、フェンスと樹木、

ガードレールと並木、個々の建物とオープンスペース、街区と道路、

街区と道路と緑地帯などなどと適用が考えられるのではないでしょうか。♪♪(^o^)♪♪

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話は変わりますが、十数年前に、

アレグザンダー教授のご一家と、サンフランシスコのオペラ劇場で、

モーツァルトの「フィガロの結婚」を鑑賞したときのことです。

観終わって、クリスに「どうだった?」と聞かれて、

「大変素晴らしかった」と応え、

「どうして素晴らしかったか」と続き、

言葉に詰まり、「そこまで応えないと駄目なんだ」と

教えられた言葉が、心に刻まれています。

直ぐに応えられなくとも、考え続けるということです。

何か、例えば景観ですが、紛争とならないように、共通認識を形成する為に、

「どうして良いのか」「どうして良くないのか」と適切に表現できて、

客観的に、透明に、普通にコミュニケーションすることが大切です。

音楽評論家では無いのですが、

そこにある美ということだけを考えると、

その音の流れ、曲全体で、

例えば、数秒間、数分間を空白、ブランクにしてしまったとして、

何度も聴いたとすると、そこにあるはずの音が、音自らが出現してくるような、

その音の組み合わせが、全ての曲の全ての瞬間に既にあるということでしょうか。

それは、何もない空間を見ていて、

そこに何かかすかなぼんやりとしたものが見えてきて、

それを強めていくというのと同じように、

数秒間、数分間の音がかすかに聞こえてきて、それを強めていって、

そうした全ての瞬間の音の流れが続き、

その曲全体というひとつの事実があると考えられるのです。(*^o^*) 

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どこでも良いのですが、例えば近隣を歩いていて、

空地があって、そこに生まれてくるのは、どんなものか?と問うてみます。(*^o^*) 

公園か、カーポートと庭付きの一戸建てかマンションかということのみではなくて、

貴方の家からオフィスでも、家からお店でも、家から駅まででも、

その貴方の歩いている間に目にする景観を、

それをひとつの楽曲に置き換えてみると、どうでしょうか。

別にモーツァルトに限ったことではなくて、

あなた自身の、私達の心身を健やかにする音楽として、

考えていただけたらハッピー!!(*^o^*) 

頭がおかしくなるような、拷問のような音の続きではなく、

音を外さないというメロディの美しさも重要ですが、

例えば、ベートーヴェンをロックにしたり、

30年前に流行った曲をヒップポップにしたり、

リズム、ビートという、時を超えた質を保ちながら、

新しいレイヤー、なにか新しく秩序を生み出していく方法があるのですね。

 

そうした法則を共通認識として尊重し合いながら、♪♪(^o^)♪♪

ある町は演歌調、別ではポップ調などなど

まとまりのある個性、サブ・カルチャーがもてたら楽しく、

まちは生き生きとして、まち自体が命をもて、みんなハッピー!!(^o^)

まちが「よりハッピーになる微笑み空間」になってハッピー!!(^o^)

 

 

次回は、「POSITIVE SPACE ― 生きている空間」についてです。♪♪(^o^)♪♪

どうぞ、お楽しみに(∩o∩)

 

リンク: http://www.smilingspace.com

 

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